もち子のサイバーセキュリティ留学&転職体験記

2015年から1年間、ロサンゼルスの大学院へサイバーセキュリティ留学し、公務員から外資系に転職した際の体験を書いています。

サイバーセキュリティを大学院で学ぶとは?~アカデミックのためか?ビジネスのためか?

もち子です。

金なしコネなしの公務員だけど、2012年のとあるきっかけで、サイバーセキュリティ留学を目指し、実際留学しました。

サイバーセキュリティ留学を目指したきっかけ - もち子のサイバーセキュリティ留学&転職体験記 (hatenablog.com)

留学を終えた後で転職し、今は都内外資系で働いています!✨

 

今回は、転職を終えた今、振り返ってみて、

「結局、サイバーセキュリティを大学院で学ぶとは何なのか?」

「留学を目指した当時と今で、考え方がどう変わったか?」について書いてみたいと思います!

目次

留学前と今、思いの変化

留学を目指していた当時、私が留学に求めていたものはこうでした↓

  1. とにかく最新技術を学びたい
  2. 英語力アップしたい。
  3. 色んな意味で、視野を広げたい。

 

転職して何年か経った現在、私がもし今、留学出来るとしたら、求めるものはこうです↓

  1. リーダーシップ論を学びたい
  2. 基礎学力を学び直したい
  3. 英語力アップしたい。
  4. 色んな意味で、視野を広げたい。

 

お分かりいただけましたでしょうか?

第一の目標が、「最新技術」というところが、実際留学してみると違うかなーという感じでした。

これは、サイバーセキュリティに限った話だとは思いますが、

どういうことなのか、↓以下に整理します。

大学院の内容① コンピューターサイエンスの延長

私が調べた限り、米国大学院におけるサイバーセキュリティ課程は、以下3通りに分けられます。

  1. コンピューターサイエンスの延長
  2. リーダーシップ論&サイバーセキュリティの基礎
  3. サイバーセキュリティポリシー&ガバナンス

「1」はイメージしやすいと思います。

たとえば応用プログラミングとか、コンピューターセキュリティ基礎とか、情報セキュリティ基礎とか、今さら情報数理とか、ネットワーク基礎とか、暗号理論とか、珍しいところではデジタル鑑識とか、

 

抽象的な内容が中心になります。

留学当時よく耳にした単語と、セキュリティ会社に転職した今よく聞く単語は、全然違います!!

この理由は、以下2つが考えられます。

  1. サイバーセキュリティは新しい学問だから。
  2. 大学院で学ぶのはあくまで「アカデミック」な内容だから。(※アカデミックである以上、基礎学問を学ばなければいけない)

だから、「コンピューターサイエンス」の延長になりがちなんですね。

実際、調べた限り、このパターンの学校が多いです。

 

このパターンは、プログラミングとかしっかり学びたい人とか、ソフトウェアエンジニアになりたい人、その他エンジニアになりたい人、研究者になりたい人になりたい人向けだと思います。

大学院の内容② リーダーシップ論&サイバーセキュリティの基礎

もし今、サイバーセキュリティ留学し、(ビジネス的に)キャリアアップにつなげたいとお考えの方がいるとしたら、こちらのパターンがおすすめです!

 

リーダーシップ論は、キャリアアップの上で大変重要な要素だからです。

また、日本の大学だと、リーダーシップ育成とかなかなか無いと思いますので、留学する価値があるのではないでしょうか。

 

留学する目的は、色々あると思いますが、「キャリアを広げたい!」「(ビジネス的に)その後につなげたい!」という人におすすめだと思います。

大学院の内容③ サイバーセキュリティポリシー&ガバナンス

ビジネスの世界で「サイバーセキュリティ」かどうかでいうと、これが一番実務上関係する内容かも知れません。

 

企業において、サイバーセキュリティの戦略を考える際、

セキュリティポリシーやプライバシーポリシー、ガバナンス、コンプライアンスを考えることが必要です。

ですが、ちゃんと学ぶ機会があるかというと、なかなかありません!

前例を踏襲したり、他者事例を参考にしたりというのが、現実よくあるあるです。

 

また、米国の大学の特徴ですが、

東海岸の大学は、政府関係機関との連携が強いため、そういう大学を選んで、このパターンのコースを学ぶというのは、より実用的かも知れません!

学卒でいきなり博士課程(PhDコース)に行ける?!

大学院修士課程を前提にお話を進めて来ましたが、

米国大学院は、学卒でいきなり博士課程(PhDコース)に進学出来るそうです。

ただし、非常に覚悟が必要だと、個人的には思っています。

  1. 最低5年間掛かる。
  2. 人生プラン、キャリアプランをあらかじめよく考えた上で、戦略的に卒業→就職する必要がある。
  3. 上記が出来ていなければ、たとえPhD取得出来ても行き先が無い。

 

修士号MScとか)と博士号は重みが違います。決して修士の延長ではありません

若いうちに挑戦しておく、あるいはもっと年齢が上の人でも挑戦する価値はあると思います。

ただし、5年という時間や、その後のキャリアプランを戦略的に考える必要があります。

いかがでしょうか?

 

もち子の考えで書いてしまいましたが、もち子は留学前とその後で考えが変わりました。

当時は、留学先で学ぶことがイメージ出来なかったし、まして留学後のキャリア開拓も考えられませんでした。(公務員辞めると思ってませんでした)

また、サイバーセキュリティ留学をした人の前例が無く(少なくとも、もち子は見つけられませんでした)、手探りで調べたり考えたりしていました。

 

このブログの内容が、どなたかのお役に立てれば幸いです。

 

 

もち子

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